第7章 - 2

「ミミロップ!ロゼリア!ムウマージ!奴を倒す!柄じゃないが、世界を救うぞ!」
「……わかったわ。私が手下になったのはあんな奴の力じゃなくて、ピカチュウの力だもんっ!」
「…僕もやります!僕を助けてくれたのはピカチュウさん自身の意思です!」
「ムウマージ、さいしょからピカチュウのこころみてたよ!」
「では行くぞ!」
「「「はい!」」」

「かみなりパンチ!」
「10万ボルト!」
「マジカルリーフっ!」
「そんな技、我にきかぬわ!」
何?!俺たちの技が聞かない?!どういう事だ?あいつは無敵なのか?

「愚か者達よ…!滅びよ!」
アルセウスの周りの石板の一枚が光る!
光球が降り注ぎ、大きな爆発が起こる!

俺は仲間達を庇うように前に出、マントをひるがえす!
「ぐうっ!」「きゃあっ!」「ひいっ!」「うわあ!」
く・・・、強すぎる・・・。歯が立たない、やはり神に逆らうのは無理なのだろうか・・・?

「くらえ!サイコキネシス!」
「何?!傀儡共めぇぇ!」
不意を狙われ、アルセウスはひるんだ。

「助けに来たよ!」
「あなたの仲間も、もうすぐ此処に来ます!」
「持ちこたえてくれ!」
この声は・・・エムリット達!


「お前ら来てくれたのか…!」
「間に合ったわね。」
「わたくし達はあなたにかけてみることにしたんです。」
「その強い意思!何かを変えてくれると思うんだ!」

「…ふん、期待にそえるかはわからんが精一杯やらせてもらう!」
「ふふ、期待してる。」
「わたくし達も加勢させていただきます。」
「アルセウス様にはもうついていけない!」

エムリット達は一斉に念じ、念波を飛ばす!
アルセウスの周りを回る紫色の石板が一枚砕け散った!

「ぐう……貴様らあっ!」


「創りだしてやった恩も忘れたか!?」
アルセウスが怒り狂う。
黒い石板が光り、どす黒いオーラが吹き出す。

「あわわ…!」「しょ、障壁を!」「おう!」
エムリット達が念じ光の壁の様なものが現れる。

ズズズズズ…
ちっ、防いでもその衝撃は相当なものだ…!
…奴が攻撃する時、あの石板が光るようだ。
おそらくあの石板を壊せば…!?

「その程度の壁など!」
緑色の石板が光…

バキィンッ!

緑色の石板に黒い羽が突き刺さり、砕け散る!あれは!?

「ドンカラスファミリー、ボスの危機に駆けつけやした!」
「「「カア~!!」」


「今まで置いてけぼり食らってた分、四天王として精一杯働かせてもらいやすぜ!行くぜ!ヤミカラス共!」
「「「イエッサー!」」」
「オイラも追い付いたぜ!お前ら早すぎんだよ~!」
「僕と僕の友達達もいるお!忘れないで欲しいお!」
「私もな。」

ドンカラスファミリー、ゴローン、ビッパ、チャーレム…その他大勢、洋館の連中が加勢してくれた!

「本当に来てくれたのか…!」
「「「当たり前!」」」
「お前ら…!すまない、力を貸してくれ!奴が攻撃する時、あの周りの石板が光る。おそらくあれを壊せば奴の力は弱まる!俺に続け!」
「「「了解!」」」

俺は仲間達と共にアルセウスに向かい突撃する!

「おのれ、小物共風情が!」


「さっそく影分身を積むお!」

「おのれぇぇ!ビッパごときが我に勝てるの思ってるのか?なめるなよ!」
「くらえ!さばきのつぶて!」
アルセウスの周りの薄茶色の石版が光り始め、ビッパに降り注ぐ!

「そんな技あたらないおwwww」
「ビッパ、無茶はやめて俺に任せろ!」
「ピカチュウ、威張っても無駄だお、キーの実があるんだお!」

「くらえ~!馬鹿力~!」

バキィンッ!

薄茶色の石版がビッパの馬鹿力で壊れた!
「ビッパごときに我の石版を・・・!でんげきは!」
「・・・もうやられたお・・・。働いたら負けだと思っていた僕も少しは役に立てたかな・・・。僕の人生も・・・オワタ\(^o^)/」


「……くそッ!ビッパの犠牲を無駄にはしない!」
俺はアルセウスに電撃を放つが石板が光り、土の壁が現れ電撃を防ぐ!
「無駄だ!傀儡よ!」
「ちっ…!」
壁が形を変え槍となりピカチュウに迫り来る!
その時、氷塊が飛んできて土の槍をへし折り、石板を砕く!

「ヒャッハー!命中だ!危なかったなピカチュウ様よう!」
「「「ナイスコントロール、マニューラ!」」」

ニューラ達が来てくれた!
「マニューラ…。」
「てめえら!カラス共になんか遅れをとるんじゃねーぞ?」
「「「イエーー!」」」
「オレ達が怖いもの一つだけ、一体何だ!?」
「「「こわ~い、こわ~い、ピカチュウさま~!」」」
「そーだ!じゃああそこでふんぞり返ってる奴は何だ!?」
「「「神気取りのお馬さん!ギャハハハハ!」」」
「ヒャハハ!そのとーり!何も恐れることはねえ!あの神気取り野郎を地面に叩き伏せて、背中にピカチュウの旗をおっ立ててやれ!」
「「「イヤッハー!!」」」

「マニューラが来やしたか…。へへ…あっしらも負けてられねえ!行きますぜ!」
「「「了解です、ドン!ニューラ共になんて負けてられねえです!」」」


「まとめて始末してくれる!」

アルセウスの石板が光を放ち強力な念波を出すが、ドンカラスとマニューラ達に阻まれ効果が無い。
「あっしらみたいな擦れたもんは、そういうくだらねえ物は信じてねえんでさ!」
「そーいうことだ!効かねえぜ!」

「ならばこれならどうだ!」
石板が光り、異形の虫達が襲いくる!
「うわわ!こりゃちょっと勘弁でさあ!」
「ヒャ、ヒャーン!虫は嫌いだぜ!」
ドンカラスとマニューラ達は散々に逃げ出す。

「くははははは!虫はおとなしく虫に食われるがいい!」
「マニューラ!危ねえ!」
ドンカラスがマニューラを蹴り飛ばす!
「でっ!てめえ、なにしやがっ!?」
マニューラが振り返ると、ドンカラスは虫に襲われ致命傷を負っていた。
「へ…無事で何よりだ……。」
「な、何やってんだ!糞カラス!」
「黙れ、糞ネコ……ボスを…頼みやしたぜ…。」
そう言うとドンカラスは目を閉じた…。
「おい!?てめーに助けられるなんて冗談じゃねーぜ!だから目を開け…!糞がっ!」
「ドンカラスっ!?」

多くのヤミカラスやニューラがアルセウスが呼び出した虫に倒されていく中、突然雹が降り始め虫を潰していく。
「今度は何だ!?」

「ユキノオー一族、ピカチュウ殿を助けにまいりました!」
「ヒャハ…遅ーんだよピザ共!」


「何匹増えようが同じことだ!」
赤い石版が一気に燃え、炎がユキノオー達に降りそそぐ。
「俺にまかせろ!」
ゴローンが燃え盛る炎を必死に受け止める。
「ユキノオー、お前は赤い石版を壊せ!」


「いいだろう・・・ここまで追い詰めたお礼に我の力を少しだけ見せてあげよう。・・・、丁度ギラティナの傀儡があるからな・・・。」
「さあ、動け!我が傀儡よ!」
「ガギャァァァャッ!」

「・・・あれはあの時のポケモン!アルセウスと相手するだけでも大変なのに・・・。これ以上は・・・。」
「くらえ・・・シャドーダイブ!」

アルセウスが出したギラティナに驚くピカチュウ。2体の伝説のポケモンが現れてもうどうしようも無いと思ったピカチュウ。
しかし、アイツが現れる!

「ピカチュウを倒すのはお前じゃないぜ!この俺だ!」
「その声は・・・・ゲンガー!」
「もうギラティナ何かに命令されたりするのは御免だ・・!」

・・・やばい、ギラティナが来る!

「あぶねぇ!ピカチュウ!」
ゲンガーが俺をかばう。

「く・・・。」
「所詮、俺の手下。俺に勝てるわけがない!」
「ケケケッケケケ、かかったな。」
「何!?」
「俺と一緒に死ね!みちづれ!」
「ガッギャァァ・・・手下にやられるとは・・・。く・・。」
「ピカチュウ・・・・!また勝負しようぜ!俺が生きていたらな・・・!」
ゲンガーはそう言い残し、ギラティナと一緒に何処かへ消えてしまった。

「く・・・、俺も負けるか!10万ボルト!」
「雷パンチ!」
「マジカルリ~フ」
「ブレイククロォー!」

バキィンッ!

「おのれぇえええ!何故、我に逆らうのだ!自我の無いポケモンを作るどこが悪い!」


ギラティナが加勢に現れたゲンガー達と対峙していた時、燃え盛る炎はより激しくゴローンに襲い掛かかっていた。
石版を壊そうとユキノオー達がゴローンから離れようとするが、炎が激しすぎて出るに出れない状態だった。
ゴローンが燃え盛る炎を止めてはいるが、アルセウスは強い。
恐らく全てのタイプの攻撃が揃っているのであろう、石版は残り13枚。
ここで水や地面など、盾となっているゴローンが倒れる攻撃を受ければ、倒れた瞬間に背後にいるユキノオー達が焼き払われるだろう。
「ガラじゃねーけど……オレに任せなァ!!」

ゴローンの傍からマニューラが飛び出した。
炎に焼かれ、痛みと自分が焦げた臭いがして気分が悪くなるが無視する。
石版を無視し、何かを叫んでいたアルセウスに爪で一撃加える。
「貴様……死ね!!」

怒りの形相。あまりのプレッシャーにマニューラは怯みかけた。
その隙を逃さず、先程ゴローンへと向いていた炎が今度はマニューラに放たれる。
間一髪避けると再びアルセウス自体に攻撃を仕掛ける。
背後に回ったマニューラの方へ振り向こうとした瞬間、アルセウスは再び衝撃を受けた。

「こんな時に出たのはムクホークの技かい………アタシも手伝うよ!!」

ニャルマーだった。
マニューラとアルセウスを挟む様に攻撃し始める。

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