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第6章_1

そしてピカチュウ達はギンガ団のアジトへついた。
「此処がギンガとやらのアジトですか・・・、面白いですね~。」
「っし!人間に気づかれるぞ!」

ピカチュウ達は人間達に気づかれないように忍び足で歩いた。
そしてとある部屋についた。

「何ここ・・・、凄い研究所ね・・・。」
「奥にいってみるぞ。」

「・・・あ!エムリット・・・!ユクシー・・・!アグノム!」
「このカプセルに閉じ込められてるのね・・・。酷いわね・・・。」
「こ、此処に鍵穴があるです!これに何かをはめればカプセルから出せるかもしれないです!」
「っし!誰か来る!」

「・・・名は?」
「俺の名はエレキブル。人間様に命令されて此処を守ってるのさ。」
「やめろ・・といっても無駄か?」
エレキブルはうなずく。

「何故貴様等はこいつ等を助けようとする?別に仲間でもないのに。」
「それを聞いてどうする?」
「別に聞いてもどうもしない、興味があるだけだ。」
「・・・例え姿や形は色が違えどポケモンはポケモン。仲間であかろうがなかろうが俺は助ける。お前みたいな奴でも俺は倒したくは無い。同じポケモンだからな。
今までお前みたいな奴は沢山見たが皆根は優しかったからな。どんな悪い奴でも絶対良い心がある。逆に良い奴でも絶対悪い心がある。この世に悪くない奴はいない。でも良くない奴もいない。
例えどんなポケモンでも俺は仲間だと思っている。だから俺はこいつ等を助ける。」
「そうか・・・。では勝負をしよう。俺を倒したら奴等をこの中に出すための鍵をやろう。」


「くらえ!炎のパンチ!」
いきなりか。しかしこいつ、力は強いが早さがない。そんな技軽くさけられる!
「っち!かわされたか!」

できるだけコイツに致命傷を与えたくは無い・・・。
とりあえず、あまりダメージが食らわない電気技で攻めるしかない。

「10万ボルト~!!」
・・・きいたか?・・・全然きいていない。電気タイプの技だからな。
とりあいず、今は電気技で攻めるしかない・・・。

「くらえ、気合パンチ!」
気合パンチか、炎のパンチをかわせた俺にそんな技など通用しない・・・。電光石火でもあびさせてやる!

「電光せっ・ぐは!」
・・・何!?コイツ、さっきより早くなっている?!
く・・・、体が動かない・・・。

エレキブルはピカチュウの首を絞めていった。

「残念だったな・・・、俺は電気タイプを得意とする奴なんだよ・・・。人間が作った、ある機械でな、電気技を受けるとパワーアップするようになったんだ。お前等田舎ポケモンとは格が違うんだよ!」
く・・・、そうだったとは・・・。いくら俺でも分が悪い・・・。

「やめなさい、エレキブル!炎のパ・・・」「ほうでん!」
「・・・く、麻痺して体が動かない・・・。」

「じゃあな・・・、ピカチュウ・・・。」
エレキブルは力を込め、俺にパンチをしようとしている・・・。
俺の人生は、もう終わったのだろうか・・・?


そのときあのポケモンがあらわれた。
「お前はまだ死ぬべきではない。それにこいつはお前では分が悪い。強くなって手下と共にまたここへ来なさい」
するとピカチュウ達はハクタイの森にいた 。
(…またあのポケモンだ。それにみんなは気付いていないらしい。
まぁいい今は強くなるんだそしてアグノム達を救い出さないと)
そうしてる間にもアカギは赤い鎖を作りあのポケモン達を呼び出す準備を進めていた。

ミロカロス「……」


「あれ…ここは?」
「ハクタイの森…ですね」
「何故このような…」
「ぼわ~ん…」
手下共が不思議がって辺りを見回している。

俺も不思議だ。
何故、“あの”ポケモンは、俺を助けたりするのだろう。
ただの親切心には思えない。きっと、何か理由があるはずだ。
だが、どんな…

「ピカチュウ…アグノムたち、どうなっちゃうの?早くしないと…」
「ああ…!想像したくないです…」
「かわいそう~!」
「ピカチュウ殿!再び救出に向かわねば!」

「分かっている…だが…」
俺の口は重い。
人間によって力を与えられたエレキブルに、今の俺では手も足も出ない。
こんな打ちひしがれた敗北感は初めてだった。

「…何よ!ピカチュウのいくじなし!一度負けたぐらいで諦めちゃうの?!」
黙ったままの俺に、ミミロップが苛立ったように言う。


「もちろん諦めなどしない。ただ…今は無理だ」

『強くなれ』と、“あの”ポケモンは言った。
だが、どうすれば強くなれるのか…全く見当がつかずにいた。

「だって…そんな悠長な事言ってる場合じゃないわ!早く…」
「だから、今は無理だと言ってるだろう!」
思わず怒鳴ると、ミミロップは怒ったように長い眉毛を逆立てた。
「……いいわよ!もうピカチュウなんか頼りにしない!私だけでも助けに行くから!」
「そんな!無茶です、ミミロップさん!」
「無茶でもやらなきゃいけないじゃない!シンオウの神が、人間にいいようにされるなんて…私、耐えられない!」
ミミロップは拳を固めて立ち上がり、俺の方を向く。

「…さよなら、ピカチュウ……私……ずっと、あなたが……」
最後まで言わず…ミミロップは背を向けると、まさに脱兎の如く駆け出した。

「ミミロップさん!」
「ミミロップ~!」
「ピカチュウ殿!追わぬのですか?!」

「………好きにしろ」
俺には、それしか言えなかった。


ミミロップのショックは大きかった。
きっとピカチュウなら、「勝利への布石だ。次は勝つ」とか言ってすぐにまたギンガ団のアジトへ向かうと思っていた。
だが、実際に彼から出たのは「今は無理だ」という言葉。
いつもの彼らしからぬ発言に、ミミロップは失望していた。

いや、違う。
あんなのはピカチュウじゃない。
今まで皆を引っ張ってきたピカチュウなら、きっとすぐに再戦しに行ったはずだ。

「あらー?黄色い鼠と一緒にいたミミロルじゃないか。」

突然声をかけられて立ち止まると、そこには青い猫がいた。


「…えっと……どちらさま?」
「薄情じゃないのさ。アンタらんトコのビッパにスカウトされて来たってのに。」
「あ……え、えっと…。」

そういえば、色々ありすぎて忘れかけていたが…今目の前にいるのは、ビッパが連れてきた青い猫だ。
名前を呼ぼうとして、聞いていなかった事を思い出す。

「アタシはニャルマー。」
その様子を察したのか、青い猫は名乗った。

「アンタ四天王なんだろ?ヘッドから離れて手下も連れずに、単身どこに行くってんだい?」
「人間の…ギンガ団のアジトよ。ピカチュウは行く気ないみたいだから、私一人で行くの!」
「命知らずだねぇ……ヘッド…あのピカチュウ、やられたんだろ?アンタなら勝算あるってのかい?」
「そ、それは……。」

言われて口ごもった。
炎のパンチでエレキブルを止めようとした時、放電されピカチュウを助ける事すら間々ならなかった。
勝算は無いに等しい。


「別にアタシャ、アンタがこのまま行って倒れてくれてもいいんだけどね。それで席の空いた四天王の座にアタシが着けば、何かとやりやすいし。」
「…!どういう事…!?」
「アタシャ、アンタ達をまだ認めたわけじゃないんだよ。今は手下になってやってるけど、付いていけないと感じたらアタシはこのチームを乗っ取るよ。そのためにも、ヘッドに近付いておくってのは後々楽になるのさ。」
「な、なんて事を……!」

ミミロップは反射的に戦闘態勢に入っていた。
いずれ、ニャルマーはピカチュウを襲うのではないか。

「安心しな。アタシャまだアンタらを襲うつもりはないよ。まだ、ね……。」
「………そんな事を話すつもりで私に声を掛けたの?」
「それもあるけどもう1つ。四天王様なら、手下の一人ぐらい連れてってもいいんじゃないかい?」
「…それって……。」
「アタシを連れてきな。足手まといにゃならないよ。」
「………それじゃ頼むわね…。」

ミミロップは途中で裏切って攻撃してくるのでは、と散々疑ったが、結局一人ではもしエレキブルと戦闘になった時に勝ち目が無いので、渋々ニャルマーを同行させる事にした。


しかしハクタイの森からギンガ団のアジトまではかなりの距離がある。
このままではアジトに到着するまでにアグノム達は…

「安心しな。こんなこともあろうかと仲間を呼んどいたから。ムクホーク、でておいで!」
ニャルマーが呼ぶと、木の陰から誰かが出てきた。

「・・・よ、よぅ・・・」
「私ミミロップ。…あれ?どうしたの?」
「ごめん、コイツ昔から相当な恥ずかしがり屋だから きっと照れてるのよ」
「ば、ば、ばかやろう!そ、そんなことね、ねぇよっっ」
「じゃあいくよムクホーク。ギンガ団のアジトまでアタシとミミロップを連れてって」
「お、お、おおう…!(ついに憧れのミミロップたんをこの羽に…//)」
「あ、気絶した」
「…大丈夫かな~」

ギンガ団のアジトにたどりついた…
すると入り口の前にエレキブルが立っていた。
きっとピカチュウがすぐに復帰してくると思ったのだろう。
「…あの鼠はどうした」
「今回はいないわ!今までピカチュウに頼りっぱなしだったけど今回はピカチュウ無しで勝つ! 覚悟しておきなさい、エレキブル!」
「ふん、あの鼠め…所詮は腰抜けだったか」
「あの~俺も手伝…」
「あんた邪魔。どうせ電気タイプには勝てないんだからアタシたちの戦いを大人しく見てなさい」

(逝)


エレキブルは雷パンチでミミロップに襲い掛かる。
ミミロップはそれをかわし、エレキブルの頭を狙いピヨピヨパンチをくりだす。
だが、エレキブルに左手で受け止められ、そのまままるでカウンターの様に、右の拳には既に力が込められていた。

「ギガインパクト!!」

拳を振ろうとした瞬間、衝撃を受けた。
思わぬ攻撃だったので対処できずによろける。
ニャルマーのふいうちだった。
「っ!この……」

更にみだれひっかきの応酬。
ニャルマーの手が光ったと思った次の瞬間、手が炎を纏い、そのまま振り下ろす。
『ねこのて』だ。ミミロップの炎のパンチを使ったらしい。
ミミロップも参加しようとしたが、ニャルマーに手で制止された。

「ちょこまかと……くらえ!!」

エレキブルがエネルギーを溜め始めたのを見て、ニャルマーは駆け出した。
いつの間にか、エレキブルが入り口とは反対方向、こちらが入り口の方向に位置が変わっていた。
エレキブルは戦闘に夢中で気付いていないようだった。

このまま建物に入れという事らしい。
ミミロップ達は駆け出し、建物の中に入ったと同時にエレキブルのチャージビームが炸裂した。

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