第5章 - 4

「反撃開始~マジカルリーフ!」
「ぐぎゃーーーーーっ!!」
「サマヨールがやられた?!このままじゃやられる・・・ただやられるわけにはいかねー!自爆!」
「なに?!」
ドガァ~ン!

「ムウマージにその技きかな~い」
一方、ザングースは見切りで技をかわしたようだ。
ハクタイにいたゲンガーは虚しくやられてしまった。

「大丈夫?ザングース!」
「ここは僕に任せて!リフレッシュ!」
ロゼリアのリフレッシュで火傷は治りザングースの瀕死は免れた。
「有難う、ロゼリア殿」

「さて、鍵穴にアンノーンをはめるか。」
アンノーンは鍵穴にピッタリはまった。

・・・・ゴゴゴゴゴ

「何だ?!」 さっきまではただの壁だった所に入り口と思える穴が開いていた。
ピカチュウ達はその部屋へと入っていった。


部屋に入ると…そこには巨大な白銀のポケモンがいた。
「…鼠ごときにここまで侵入を許すとは…奴らは何をやっている…。ここは生者の来るような所ではない!生きているものが何の用でここに来た!?」

…?何だこいつは?
俺は確かミロカロスからあの技マシンが、そこら辺に落ちているというからここに来ただけなのだが。
道中、何度もゴースト達が襲ってくるものだから、何か大事なもの…おそらくあの技マシンが隠してあるのだろうと思い、それはもうどんどんどんどんと歩いてどんどんどんどんと進んだわけなのだが。
気分はダメダメである。

このだだっ広い部屋にもそんなものは一つも落ちていない。この部屋にあるのはあの白銀色のポケモンと…。

それと神殿で見たものと似ている石板が二枚…!
何か光の壁のようなものに包まれ、浮いている。
「あの石板は…!」
「…?」

「あれは拙者がゲンガーに奪われた石板…!」
「…どういうことだ?」
「面目ない、ハクタイの館のカラスに頼まれピカチュウ殿にお渡しするつもりが、途中ゲンガーに襲われ奪われたんでござる…。」
「……まあ、いい。」
なぜ今まで黙っていた。呆れて何も言えないが、これでこの白銀色のポケモンの住む洞窟へ攻め込んだ言い訳ができた。
勘違いで住みかを荒らしたなど言えはしない。

「あ~…、その石板を取り返しに来た!」
どうにもしまらない。


「何故、貴様のような鼠がこんな石板を取り返しに来る…? …!貴様から“奴”の力を感じるぞ!“奴”の手先か!」
こいつは何を言っている?レジギガスの時といいどうも変だ。
「…?俺はお前(の手下)に奪われた物を取り返しに来ただけだ。」
「やはりそうか!ということはここはもう“奴”に知られたのか。また新たな場所に結界を張り逃げ延びなければならんな…。だがその前に貴様を魂も残さず滅してくれるわ!」
話は通じそうに無い。やるしかな…
奴の姿が一瞬で消えた!
シュッ!
「!?」
そして俺の目の前に突然 現れ体当たりを…いや、すり抜け…!!?!!?
「ぎゃああああ!!」
「ピカチュウ!?」
体を内側からえぐられるような痛みが…俺を襲う…!

「どうだ?精神を直接傷つけられた痛みは?」


「次はもっと深く潜り、魂をバラバラに砕いてくれるわ!」
また奴が姿を消す!
なんとか防げないか!?
俺は守りの体勢を取る!

「無駄だ!」
また俺の目の前に姿を現わし…!
すり抜け…


――「ここがこの鼠の深遠…」
「そちらからここまで来てくれるとは好都合。」
「き、貴様は…アルセ…!!」
――
「ビシャーーンッ!」
ッ!…??
今度は何とも無い。それどころか奴の方がボロボロになっている。
「ぐ…まさか…こんな鼠を……とは…!結界が……逃げ…!」

「ドドギュウウーン!」

またあの鳴き声だ…!
天井から眩しい光が差し込み…“あの”ポケモンだ…!
俺の夢に出てきて、そしてレジギガスの時も現われた…!!

――「ご苦労。貴様のここでの役割はもう果たした。」――
俺の心に直接語り掛けてくる。
――「お前は…?お前は何なんだ!?」
「まだ知る必要はない。旅に戻るがいい。」――
“あの”ポケモンは、右前足でカツンと地面を叩く。
――「ガギャアッギャア!」――
俺達は光に包まれ…!
「待て!答え…!」

――気付くと俺達は隠れ泉への道に行くために、ミロカロスに乗った水辺に立っていた。


「あれは何だったのだろう。」
俺たちは、その後あの洞窟へ行ったがさっきの白銀のポケモンはいなかった。

さっきのは一体なんだったんだろう…まだ頭がぼ~っとしている。
「とりあえずリッシ湖のレストランで休みましょう!
この時間なら人間もいないはずです」
俺達はリッシ湖のレストランに泊まることにした。

レストランに到着した。すると、レストランの中から何か物音が…
「誰かいる…?」
「人間…ではないみたいですね…」

レストランには、青い妖精のようなポケモンがいた。
「モグモグ…お、これもうまい…こっちも食べちゃおっと…5日間何も食べてないからちょっとぐらいいいよな…」
「おい、お前!そこで何してんだ!」
「げげっ、みつかっちゃった!」
「どろぼうはいけないよー」
「こうなったら…逃走!」
「待て~!」
青いポケモンはリッシ湖の洞窟に逃げていった。
俺たちも必死に追いかける。


青い妖精が湖の上を飛び去るより一瞬早く、俺は長いシッポを捕まえた。
「うわわ~!許して~!お金は無いよ~!」
「当たり前だ。ポケモンがそんな物持ってる訳ないだろう」
「…あれれ?君たち、野生のポケモンかい?」
「冗談じゃない!人間になど使われてたまるか!」
「な~んだ、レストランの番ポケモンかと思った…そんな事ならもう一口ぐらい…」
見掛けに寄らずとぼけた奴だ。

「お前は誰だ?」
「オイラはアグノム。このリッシ湖を守っているポケモンさ」
こいつが、例の伝説の…

「俺はピカチュウ。こいつらは俺の手下の…」
「ピカ…ああ!ユクシーが言ってたのは君たちだったのか!遅いよ~。だから、待ちくたびれてお腹空いちゃったじゃな~い!」

本当に偉いのかコイツ。


まあ、途中いろいろあった(…んだよな?)ので遅れたんだ。
しかし…そんな大層な奴が、ケチな食い逃げなどするのか?」
「たまにはいいじゃない。えへへ!」
…俺には、どうにも信じられないが。

「あなたが意志の神、アグノムなのですね!感激です~!」
「へえ~!もっと厳ついのかと思ったら、意外にカワイイのね~!」
「おお!拙者、お目にかかれて光栄至極にござる!」
「ムウマージもおなかすいた~」

手下共は大いに感動しているようだ。
そう言えば、こいつらはエムリットやユクシーには会っていないんだった。
もちろん、“あの”ポケモンにも…

「それより、面白い話って何?何?そのために待ったんだから!」
アグノムは目をキラキラさせて俺を見ている。
「面白くなかったら、ホテルの屋上からシャドーダイブ!」
「あ…ああ…」

どうも調子が狂うが…ピカチュウは野望を…


「へえ~!面白~い!」
聞き終わったアグノムはニコニコしている。
取り合えず…ダイブは免れたようだ。
「そこで…」
「うん、でも悪いけどダメ」
やっぱり…

「まあ…お前も役目があるんだろうからな」
「それもあるけど…どうも最近、この辺を変な人間達がウロウロしてるんだ」
「変な人間?」
「そう、何か…宇宙人みたいなカッコしたの」
宇宙人…?

「それって…シンジ湖で私を捕獲しようとした奴の仲間かしら?」
「確か、ソノオの花畑にも…」
「へんなのいた~」
「そう言えば…」
「ザングース、知っているのか?」
「拙者が洞窟の前でピカチュウ殿を待っていた時、そのような珍妙な輩が、エイチ湖に向かって行くのを見たでござる」
恐らく俺達が神殿にいた時、行き違いにでもなったのだろう。

一体、奴らは何なんだ…?


と、その瞬間 謎の機械がアグノムの体全体を包み込む。
「う、うわ~!」
「アグノムゲット!」
「あ、あんたは…ギンガ団のボス!」

そこにいたのはギンガ団のボス・アカギだった。
「はっはっはっ!エムリット・ユクシー・アグノム…これで全部捕まえたぞ!」
この3体の力を使えば、新しい世界を作り出すこともできるはずかもだ!」

「(助けて~)」
「ピカピカチュ~!(おい!そいつをはなせ!)」
「ん?なんだこのポケモン達。まぁどうでもよい…ではさらばっ!」
「くそっ!アイツを追うぞ!」

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