第19章 - 2

「………なぜお前たちがここにいる?」
俺がニャルマーに問う。
「アタシたちは特に役割を与えられて無いからね、仲間集めさ。それでこいつはフライゴン」
「そうか………ちょうどいいところにきた。これから俺たちは………」
俺はニャルマー達に今までのことを話した。

「………なるほどね、そういうことならアタシたちも協力させてもらうよ」
「ありがとう!」
ミミロップは嬉しそうだ。
(………それにしてもそのバンギラスが気になるね………もしかしたら………)

「で、アタシたちは何をすればいいんだい?」
「皆で一緒に行っても目立ちすぎる。お前達はロケット団の居場所がわかり次第、空から侵入してくれ」

「う~~ん、ミミロップたんのチョコ………」
忘れていた、ムクホークが伸びたままだった。


「んっ………チョコ?」
そうか、そういえば今日は………
(チャンスッ!)
「ピカチュウ、これ、私から………」
ミミロップが俺に小さな箱を取り出す。
「さっきはミロカロスがいて………渡しそびれちゃって………」
そういうことか。
「わ、わざわざこ、こんな物まで用意しなくても………」
「ピカチュウ、あかくなってる~」
「あ、赤くなってなど………」
最近、ムウマージまで俺をからかっている気がする………
「いつまでたっても素直じゃありませんね」
「いつもアンタこんな調子なのかい?」
くッ、ニャルマーまで………
「う、うるさい!さあ、夜が明ける前にヤマブキに行くぞ!」
「「「は~~~い」」」

「それと……ミミロップ………ありがとう」
ぼそりとつぶやく。
「え?」
「いや、なんでもない」

戦いの時は近い!


―――ハクタイの洋館。

ドンカラスが暇そうにビッパとテレビを見ていた。
「何ですかい、このアニメ?最後に変な、恨み言を漏らす電気みたいなゴーストポケモンも映ってたような…」
「『超蟹機神メタグロスG』だお。前作の『蟹機神メタグロス』より数倍パワーアップしていて…」
「ふうん」
ビッパの説明を興味無さそうに聞き流し、チャンネルを変えるドンカラス。

「ああっ、ひどいお!今日はスペシャルで二本立て何だお!この後、特別出演で鋼の王ダイゴも出るんだお!」
「アニメに興味無し。しかし、この変な電気ゴーストポケモンは画面を変えても消えやせんね。画面焼けですかい?お、そろそろ『記録でゴン!』の時間ですぜ」
「せめて録画して欲しいお…」
「そんな立派な機能はここのテレビにはねえよ」

続かない


新・ビッパの挑戦

「あ、星の○ービィの再放送やってる」
今日も今日とてドンカラスはハクタイの森の屋敷でテレビを見ていた。
「………・なぁエンペルト」
「何ポ………何だ?」
「このデデデって奴お前に似て……」
「似てない!!!」
「そうクァ~?」
そしていつも通りに意気揚々と飛び込んでくるビッパ。
「ドン!!今日は本当にすんごい友達連れてきたお!!」
「あ~ぁ、○ービィ終わっちまった」
「無視するなお!!いいから来るお!!」
「へいへい………」


「こ、こいつは………!?」
そこには青い体に仮面とマントをつけた任天堂キャラで一番格好良い(俺的には)騎士がいた。
「友達のメタ○イト君だお!!」
「馬鹿な!?あれはアニメの話の筈………つーかゲームの………」
「フッフッフ、驚いたお?凄いだお~www」
「本物なのか?」
「見せてあげるお!」
するとメタ○イトは翼を広げ、昼でも暗いハクタイの森をスイスイと飛び回る。
「こ、これは凄………・ん?なんだその耳?」
「ギクッ!?」
そのメタ○イトから丸い耳が生えていた、怪しく思ったドンカラスはお得意の泥棒で(失敬な)彼の仮面を掠め取った。
「………ってマリルじゃねえか!!しかも羽は背中にズバットだとぅ!?」
「ば、バレたお!!」
「とっとと帰れ!!」

「全く………あいつ等と来たら………何やってんだエンペルト」
「ハッ!?」
そこにはデデデ○王のコスプレをしているエンペルトの姿が………


――森の洋館。

いつものテレビのある部屋で、ビッパがごそごそやちている。
どこから持ってきたのだろうか、ビデオデッキを設置しているようだ。
配線が終わり、ふう、とビッパはため息をついた。そしてビデオデッキに何やらビデオを入れる。そのビデオは――

小ネタ『超蟹機神メタグロスG 第一話』
やあ、僕は何の変哲もない普通のトレーナー、ハガネ カニヲ。
ただ普通のトレーナーと違うところは、青蟹機神メタグロスのパイロットってところかナー。
ご存じの通り、悪の総統オキードは前作でもう倒しちゃったから、今は特にすることが無いニート何だけどね。
でも、家にいたら家族から白い目で見られるから、今日は公園をブラブラしてるのだ。一応、世界を救った元ヒーローなのに、世間って冷たいよね。
――カニヲは、やるせない気持ちで公園のベンチに座っていた。
時折、そんなカニヲを、通りすがりの子どもの集団が指をさし、笑いながら走っていく。
だが、今のカニヲには怒る気力も無い。落ちぶれた英雄――世間でカニヲはそう呼ばれていた。
「はあ、これで今日、子供たちに指をさされ、笑われながら走り去られた回数は15回目……」
カニヲはうつむきながら、ぶつぶつと呟いている。道行くミニスカートや大人のお姉さんが、明らかにカニヲが座るベンチの近くを避けて歩――ぶつん

突然、テレビの電源が落ちる。「な、何でぇ、この陰欝とした内容のアニメは。やめやめ!」
いつのまにかドンカラスがテレビのリモコンを持って、ビッパの後ろに立っていた。
「あっ! ひどいお!」
「うるせえ、これからあっしは仁義無き決闘と極道の♀達のビデオ見るんでえ。」
「そんなおっさん臭いの見たくないお……。ビデオデッキをゴミ捨て場から拾ってきたのは僕なのに、ひどいお……」

続かない

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