第12章 - 2

お祭り騒ぎはおさまり、皆は酔って寝ている。
穴に戻ってきたピカチュウは手に石を持っていた。
キラリと光るその石をミミロップの側に置いた。
「…。」
ピカチュウは自然と顔を赤らめていった。

ピカチュウは横になった。
そしてこれからの事、シンオウのドンカラス達のこと。そして……。
いろいろな事を考え、眠りについた。

そして朝。


ゲンガーの人生<小ネタ・進化>
第1章(最終章)「因縁の対決 VSザングース【序章】」

さて、前回は森の洋館にビリリダマを放り込もうとして失敗したゲンガーだが、その後修行を繰り返してとうとう正月となった。
しかし正月といっても暇である。
皆さんの世界では塾やら部活やらもこの日では休みだし、勿論普通の奴は修行とかなどする気が起きない。
彼もその一人である。
さて、今回はそのゲンガー様のお話。

平成19年1月1日 某時刻 ロストタワー

「ケッケケ、今日は正月だぜ。今度はどうやって突撃するか…いい案あるか?」
「正面突撃はどうでしょうか?オヤビン」
「お前は10万ボルトを食らいたいのか?ゲンガーさまどうします?」

んー…と、ゲンガーが考えて2分後。ゲンガーが口を開きだした。
「あいつらの事だからきっとパーティでもしてるぜ…その隙を狙って忍び込みビリリダマを!」
「流石、ゲンガーさま!」

「ビリリダマといえばあの時言いたい事があったんですが…。」
「…なんだ?」

「あの時、皆でビリリダマを仕掛けにいきましたがあの時は確か12月24日でクリスマスの1日前ですよ。」
「…ウゲゲッ!しまった…どーしてそれを教えてくれなかったんだ!」
「ケケッケ、子供みたいな間違え…オヤブンは馬鹿にも程があるぜ!えっ!う゛っ。すみませんでした。」
どうやらゲンガーにつねられたようだ。可愛そうなゴーストである。

「あまりにも張り切ってたもんで…言いにくかったんです。お前もそうだろ!」
「…知らなかった。オヤビンがそんな事を間違えるなんて…」
「…」
場は沈黙した。

――さてゲンガーの作戦を簡単におさらいをしよう。
森の洋館に突撃し隙を狙ってビリリダマを入れてドカンという子供でも思いつく作戦である。
こんな役に使われるビリリダマは可愛そうである。
彼はモンスターボールに間違えられるらしいが大きさまるっきり違う。本当に可愛そうである。
さて今回の話の本題は、可愛そうな奴と可愛そうな奴が激突する話である。


平成19年1月1日 某時刻 森の洋館

「ゴースト共…、準備はいいかー?」
「「「アイアイサー!」」」
「じゃあいくぜー!」
「……」
ドアには鍵がかかっていたようだ。

「ケケケ…そうきたか。俺には(ゴースト)考えがあるぜ!俺に任せな、オヤブン!」
「あっけろ!あっけろ!さっさとあっけあっけろー!」「なるほど…騒音攻撃か。お前も中々やるぜ!お前等もやるぞ!」
ゲンガー達が騒音攻撃をしようと思った時、ヤツが出てきた。そう…ヤツである!

「さっきから五月蝿い。何様でござるか?…あの時の…!」
「テメーは……誰だったけ。」
「そんな…ひどいでござる…。」
ザングースはゲンガーからも忘れられたようだ。可愛そうである。
「待て…今思い出すぜ…。」
「まってください、オヤビン!」
「ん…?」
「この前、オヤビン【あん?思い出せねえなら大した事じゃねえだろ。そのまま忘れとけ!】とかいってたじゃないですか。多分大した奴じゃないっすよ!」
ゴーストにまで言われたようだ。そんなこんなで10分後、ゲンガーは思い出したようだ。

というわけでタイマン勝負の因縁の対決をする事になった。
「ケケッケ、素早さはおれさまの方が早い。また眠らせてやるぜ!」
ゲンガーが催眠術をかけようとしたその時、目の前にザングースが爪を向けた。

「残念だがそうはいかないでござる。」
「そ…そのスカーフは!」
そう、こだわりスカーフである。あの時ジバコイルが落としていったのか。
「シャドークロー!」
「ウゲゲッ!」
終わったか…そう思ったザングースだが簡単にやられる程ゲンガーは弱くは無い!

「ケッケケ!残念だったな…。」
「な…なぜ立ち上がれるでござるか?!」
なぜゲンガーは立ち上がれたか?後半へ続く。


時は少し遡り十二月三十一日、シンオウのハクタイの館にて…。
洋館の食堂にドンカラス他、ハクタイの館に住むポケモン達が集まっていた。

ポケモン達はなにやら忙しそうに、料理を運んだり食堂を飾り付けたりしている。
ドンカラスは食堂のテーブルの上に乗り、その指揮をとっているようだ。
「もう少しで今年も終わりですぜ!さっさと準備しやがれってんだ!!」
「イエッサー!」

「いい匂いがするお~…。」
「そこ!つまみ食いすんじゃねえ!」
こっそり料理をつまみ食いしようとしていたビッパの額をドンカラスが嘴でガツンと突く。
「お゙っ!い、痛いお!少しくらいいいと思うお…ケチだお…。」
「少しくらい我慢しなせぇ。あ~!おい、ゴルバット!その飾りはもう少し上だ!上!」
「わ、わかったキィ。(…まったく、注文が多いオッサンだっキィ。)」
ケチをつけられたゴルバットはぶつぶつ文句を呟きながら飾りなおす。
「…おい、聞こえてやすぜ。あっしはまだ若いってんだ!」
ドンカラスは羽を拳のように器用に握り、ゴルバットの頭をゴツンと叩いた。
「あ痛っ!じ、地獄耳だっキィ…。」

何だかんだで準備は進む。


そんなこんなで準備をしていると、洋館の入り口の扉をドガッと乱暴に蹴り開ける音がした。
「ああ?なんでえ!?」

ドンカラスが様子を見に行くと、そこにはマニューラと三人のニューラの姿があった。
「ヒャハハハハ!勝手に来てやったぞ糞カラス!」
「オレたちも誘えっつーの!」「あたしらに黙ってこっそりやろうとしても無駄よ。」「カーラースくーんあーそーぼ!ギャハハ!」

「ちっ、またてめえらか糞ネコ供!クリスマスの時といい、どっから祭りの匂いを嗅ぎつけて来やがるんでえ!?」
悪態をつくドンカラスを無視しマニューラ達は勝手に上がり込みはじめる。
「それじゃ、お邪魔するぜ!ヒャハ!」
「上がらせてもらうっつーの!」「それにしても相変わらずボロい館ね…。」「やーい!お前んち、おっばーけやーしきー!ギャハハ!」
「おいっ!誰も上がっていいとは……ちっ、準備の手伝いくらいはしやがれよ糞ネコぉ!」
「へーへー。」


ところかわりカントーのディグダの穴。
ピカチュウ達は目的地のポケモンコレクターの家に行く旅の支度をしていた。

「折角、もうすぐ新年だってのに私達は旅に出るのね~…。」
ミミロップは袋に道具を詰めながらぶつくさ文句を言っている。
「うるさい。ついこの間、クリスマスのパーティーなどと言い、騒いだばかりだろう。」
「ちぇっ。」

「こんばんは。みなさんお揃いかしら?」
そんな所にミロカロスが突然たずねて来た。
「!ミロカロス…。」
「な、何しに来たのよ~?」
「ふふ、シンオウの洋館でドンカラス達が楽しそうな年越しパーティーをやろうとしていましたの。そこにあなた達もお連れしようと思いまして。」
「え~?ドンたちずるい~。」
「でもどうやって行く気ですか?ここからでは遠いし絶対間に合いませんよ?」
「それは、ひ・み・つですわ。」
「何よ!それ!」
(空間の力を使うつもりか…?)
ピカチュウはイライラしながら言う。
「…おい、勝手に話を進めるんじゃない。まだ行くとは言っていないだろう。ただでさえ予定が狂わされているんだ、これ以上余計な時間を…」
「まあまあ、いいではありませんか。折角のイベント、楽しまなきゃ損ですわよ?さて、移動の方法を見られるわけにはいきません。少しの間、あなた達には眠っていてもらいますわね。」
ミロカロスの目が怪しく光る。
「おい、待っ…。」
…ピカチュウ達は眠ってしまった。


もどり、ハクタイの館。

パーティーの準備はもう済んでいるようだ。
「さて、後は年が明けるのを待つだけでえ。クァカカ!」
「「「かんぱ~い!」」」

ポケモン達が楽しそうに騒ぐ中、エンペルトが不安そうに、上座にどかっと座り酒を上機嫌そうに飲んでいるドンカラスに近づいていき小声で訪ねた。
(うわ、酒臭いポチャ…。)
「ドン、大丈夫ポ…ごほん…か?ボス達がカントーで頑張っているのにこんなことしてて…。」
ドンカラスは上機嫌なまま答える。
「大丈夫だってんだ。こんなめでてぇ日だ、ボス達も楽しくパーティーをやってることでしょうぜ!」
(あのせっかちで真面目なボスがそんなことやるとは思えないポチャ…。)
「もうどうなっても知らないポチ…よ。ボクは止めたからね!」
「大丈夫、大丈~夫!ボスも今ごろは酒によって、その勢いでミミロップの姐さんとあんなことやこんなことを…クァカカ…」

バチチィッ!バリバリィッ!突然、ドンカラスに電撃が放たれる!
「あぎゃぎゃぎゃぎゃっ!…だ、誰でぇ!」
「…き・さ・ま・らぁっ…!」
「げ、げげぇーーーっ!?ボ、ボボ、ボボボスッ!?!!?!」


「誰が酒に酔ってミミロップと…だとぉ…!?それに何だ!?この洋館の浮かれきった状態は…!?」
ピカチュウは怒り、電気を纏いバチバチと音をたてている。
「ク、クァハ…クァハハ…いや…そのあっしは…。え~…」
「「「ご、ごめんなさい!すいませんでした~!!申し訳ない…。」」」
激怒するピカチュウにドンカラス達は土下座して謝る。
(だからボクは止めたんだポチャ…。)

―――――

ピカチュウは大きなため息をつく。
「はぁ…もういい。呆れて何も言えん。今回は許してやろう。」
土下座していたドンカラス達が一斉に頭を上げた。
「い、いや本当にすいやせんでした。ささっ、こちらへどうぞ!」
ドンカラスは今まで自分が座っていた上座の椅子を羽でささっと払い、ピカチュウを案内する。
「情けないポチャ…。」


「さ、さあ、姐さん達もこちらへ!」
ドンカラスは今まで座っていたポケモンをどかし、ピカチュウの座る上座に近い席を譲らせる。
「あ、ごめんね~」
「それじゃ遠慮無く…」
「ぼわ~ん」

食堂はシーンとしている。ドンカラスが恐る恐るピカチュウに訪ねた。
「あ~、それで、その…宴会の続きは………」
ピカチュウはやれやれといった感じで答える。
「……好きにしろ。」

「「「イヤッホォォウ!」」」
ピカチュウがそう言うと、またポケモン達は楽しく騒ぎはじめた。
「やれやれ…。」


ゲンガーの人生<小ネタ・進化>
第1章(最終章)「因縁の対決 VSザングース【後編】」

さて、何故ゲンガーは生きていたのか。こういう時には必ず解説キャラ、三沢っちが現れる。
「ケケケ、オヤブンの気合のタスキだぜ。」
「流石オヤビン!」

「っく…ピンチでござる。」
「ちょちょいと眠らせてもらうぜ!ケッケッケッケ。」
ゲンガーの催眠術でザングースは眠ってしまった。

「ピカチュウの技を決めさせてやるぜ…10万ボルト!」
「ぐはあ!うが…はっぐぅ…!」
ザングースはゲンガーの10まんボルトで起きた。
得意な技じゃないためか致命傷までにはならなかった。

「これ以上ダメージを受けるのは危険だ。これで決めさせてもらうぞ!ブレイククロー!」
「ケッケケ、そんな技くらわねぇーな。シャドーボール!ってあれ?」
「っくそー!シャドークロー!」
「乱れひっかき!」
「したでなめてやる!」

………私たちはついつい大事なことを忘れてしまう。ここにもまた1つ。
「お雑煮が1つ余ってるお。多分作りすぎた体お。勿体無いから僕が食うお!」

ここにもまた1つ。
「ぷぅ…テレビの中でネズミ共を待ってるのに来ないなんてネズミ共臆病者だなー。」

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