第12章 - 2

ピカチュウ達は、仮基地で作戦を練っていた。
「ムウマージ、なかまいっぱいだとうれしい~。」
「だがあの黒ピカチュウにいちいち新しい仲間に変身されるとなると面倒だ。」
「黒ピカチュウ?」
「ああ、黒ピカチュウの話はしていなかったな。」
ピカチュウは黒ピカのはなs(ry
「そんな事が………」
パラスは少々不安なようだ。
「そんなの出てきてもボッコボコにしちゃうんだから!」
「でも僕は出来るかな………」
「ムウマージこんどくるかわからない~。」
「俺は…………」
「ピカチュウなら大丈夫だよ。ね?」
「ん…ああ……」

(そういやザングースが来ていないな…)

そのころシンオウ
「へっぷし!」
「テンガン山修行が効いて風邪ひいたポチャ?」

(ま、いっか)
「それならハナダで噂のポケモンコレクターの庭に知り合いがいるからそいつを連れる?」
ディグダは口を開いた。
「あと、基地を掘っていたら変な石が出てきたからあげるよ。」
「これはなんだ……」


ロゼリアが話し出した。
「それは多分、炎の石だと思います。」
「ほう……」
「所でさ、ディグダの知り合いってどんな子?」
ミミロップは質問した。
「えっと………」
「忘れたの…?」
「いいから行くぞ!行けばわかる!」
「「「はーい」」」


『ビッパの友達』

「また友達連れてきたお~」
「またですかい…どんなのなんで?」
「凄いお!このメタモンくんは変身が出来るお!」
「ソイツは凄い!早速、見せてみなよ!」
「メタモンくん、ドンに変身だお!」
「も~んも~ん」
メタモンはドンカラスになった!
「ほう、凄いな!」
「でも、このメタモンくん、技を使える回数が少ないお…」
「帰れ」

続かない


どんな戦闘漫画にも必ず存在する…そうライバルだ。
ドラゴンボールしかり、ベジータ。明日のジョーしかり、力石。
さて、この小説のライバルとはいえば?そう、ゲンガー様である。
ゲンガーといえばアルセウスとの対戦で、ギラティナと道連れをして消えてしまった可愛そうなやつである。
でも彼は負けない。
ピカチュウを倒すために、今日も明日も修行に励むのだ。
そんな彼は今何をしているのだろうか?
…話は変わるがもうすぐでクリスマスである。
クリスマスといったらあれである。そこ、彼女じゃない。
サンタである。サンタといったらプレゼントである。さて、話を戻そう。
彼たちは今どこにいるのだろうか?
…ゲンガーは今、ロストタワーにいた。

「ケッケケ、もうすぐクリスマスだぜ。」
「どうしましたか?ゲンガーさま。」
ゴーストがそう尋ねた。ゲンガーはド○ルドのような笑顔で答えた。

「鼠共にクリスマスプレゼントをやるんだよ…。」
「え?!ゲンガーさまがですか?!どうしたんですか?」
「話は最後まで聞きな。鼠共が住んでいる森の洋館の煙突になぁビリリダマを入れるんだよ…。そしたら森の洋館の中はドカン!…血祭りだぜ。ケッケッケケ!」
「頭がいいですね!ゲンガーさま!」
「すぐに準備するぜ!ゴースト共!」
「「「アイアイサー!」」」

しかしゲンガーは住んでいたにもかかわらず気づいていなかった。
森の洋館には煙突がなかったことを。
…さてクリスマスまで後9日である。
その後、ゲンガーがどうなったかは想像ができるだろう。
でもゲンガーは負けない。
今日も明日もピカチュウに負けないために修行をするのだ。


ハクタイの館にて…

ドンカラスが洋館の一室で、怠そうに寝転びながらテレビを見ている。
「げっ、大嫌いなエリートトレーナーのコーナーが始まりやがった。なあにが『ファンのみんな』だっての、けっ。さっさとチャンネル変えやしょ、リモコンはと…」
ドンカラスがリモコンを探しゴソゴソしていると、またいつものようにビッパが嬉しそうに部屋に駆け込んでくる。
「ドン!また友達を連れて来たお!」

「…あ~、リモコンこんなところにありやした、さっそくポチッとな。」
ドンカラスはビッパを無視し、テレビを見続けている。
「ス、スルーしないでほしいお!もう外で待ってるお!」
はあ、とドンカラスは大きなため息をつく。
「へえへえ…。」
渋々、ドンカラスはビッパについていった。

「友達のスカタンク君だお。」
館の外には、頭に尻尾を乗せた黒い毛並みの変なポケモンが待っていた。
「…で、何ができるんで?」
面倒臭そうにドンカラスはたずねる。
「色んな事ができるお!火炎放射に置き土産、大爆発…まさに技のデパートだお!」
「へえ、そりゃすげえや。やっとまともな奴を連れて来やしたね。これは採よ…」
「そのかわり…。」
「………何でえ?」

「攻撃は全部尻から出る。」
「帰れ。」

続かない


ディグダの穴を抜け、ハナダの北にあるというポケモンコレクターの庭を目指す。
途中、ニビシティでは人間の家の玄関や街の木々にキラキラ光る飾り付けがされていた。
そうか…確か今日はクリスマスとかいう日だったな。
「うわぁ、綺麗ね~!」「すごいですね!」「きらきら~。」
ミミロップ達がはしゃぐ。
「…騒ぐな、人間共に見つかるぞ。」
「あ、そうだった。ごめ~ん。」

「それにしても人が多いですね。」
こんな日のせいか夜だというのに街には人間が出歩いている。
「いつもより街が明るいわね。」
闇に紛れようにもあの光る装飾のせいで難しい。
「どうするの~?」
「むぅ…。」
どうしたものか……。

「ねぇ、ピカチュウ。」
策を考え黙っているとミミロップが話し掛けてきた。
「何かいい案でも浮かんだのか?」
「ええと、その…今日は街を通るのは難しそうだし、それに折角のクリスマスだし…」
ミミロップはもじもじしている。
「…何だ。」
「ふ、ふたり…い、いや、みんなでパーティーでもどうかなーって。」
………。
「却ッ…」
「あ、それはいいですねー!」
「たのしそう~!」
………。
「ねぇ、みんなもああ言ってるし…どうかな?」
やれやれ…。
「わかったわかった。好きにしろ。」
「やった~!」
「じゃあ、仮拠点に戻ってやりましょうか。」
「ムウマージ、あのキラキラしたのちょっととってくる~!」

…まあ、たまにはいいか。
メリークリスマス


「クリスマスケーキです~」
「もぐもぐ」「まいう~」
「ピカチュウ、はい、あ~ん」
「馬鹿…!自分で食える!!!」
「またまたー」
「あ、そういえばみんな、これクリスマスプレゼント」
ミミロップは皆にプレゼントを用意していたようだ。

「はい、ロゼリアにはこれ」
「…これは?」
「それはとても珍しい光の石。お守りに持っておいて」
「ありがとうございますー」
「…で、ピカチュウには…」
「…チュッ」
「ば、ばかばかばかばかばか…何をするっ!?」
「私からの最高のクリスマスプレゼント」
「お~!」
「ひゅうひゅう~」
「まさにクリスマスの夜ですね~」
「ま、まったく……お前ら、盛り上がるのはいいが程々にしておけ。明日は朝一番に出発する。」

クリスマスの夜は更けていった


くう~、さっきは油断した!まったく…なぜ突然あ、ああああんな…を…。
「えへへ~…。」
そういえばミミロップの顔が赤い。ん…?少し酒の匂いが…。

「あはは~、お酒って美味しいれすね~。」
「ほわわわ~ん。」
ロゼリアとムウマージがシャンパンの瓶を持ってくるくる回っている。
 あ れ か !
まったく…ミミロップめ、酔いに任せて…あ、あんなことを…。
ええい、さっさと忘れるとしよう!
「ロゼリア!その中身を俺にもよこせ!」
「ピカチュウさんも飲みますかぁ~?あはは!」

……………………

「ふぅ…。」
飲んでも忘れられない…。
ミミロップは酔い潰れたのか寝ている。ムウマージはロゼリアとまだ騒いでいるようだ。
「あれ~?ピカチュウさん顔真っ赤ですよぉ~?ど~したんでぇすか?あはははは!」
酔っ払ったロゼリアがからんでくる。
「…ちっ、何でもない、少し飲み過ぎただけだ。少し夜風にあたってくる。」
あ~!俺は今どうかしている!頭を覚まさなければ!


ディグダの穴の外に出る。ひんやりした風が頬を撫でた。
「ふ…。」
酔いは大分覚めたな。

…焼けたトキワの森を見る。
……………。
物思いにふけっていると後ろから肩をポン、と叩かれた。
「…大丈夫?」
後ろを振り替えるとミミロップが立っていた。
「お前か…。」
「隣、いい?」
「す、好きにしろ。」
…。
「さ、さささ先程の無礼はす、すぐに忘れてやる。お前も自分のやったことを忘れるがいい!」
「…?何の事?」
どうやら覚えていないようだ。ほっ…。
「な、ならばいい…。」


「残念だったね、森…。」
………。
「別に…一番長くいた所、と言うだけだ。未練は無い。」
「本当にそう思ってる?」
「…ああ。」
「…ふぅん。」
…………。

「…明日は早い。先に戻れ。俺はもう少し風にあたる。」
「…無理、しないでね。」
「大丈夫だといっているだろう。」
「うん…。」
ミミロップはディグダの穴に戻っていった。

…………………。

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